思い描いていた休日とはちょっと違ったけれど——
息子と二人で出かけたサイクリングは、ハプニングもありつつ、心に残る一日になりました。
ライトが割れて、涙もこぼれそうになって、それでも最後にはふたりで笑えた。
完璧じゃなくても、そんな日々の積み重ねが、かけがえのない思い出になっていく気がします。
1. ちょっと特別な週末のはじまり
今日は子どもと二人で、サイクリングに出かけました。
あいにくの曇り空だったけど、暑すぎず風も心地よくて、「これはこれでちょうどいいかも」なんて思いながらサイクリングロードへ。
ひとりで子どもを連れて出かけるのは、正直なところちょっと勇気がいります。
でも最近、少しずつ“二人でのおでかけ”にも慣れてきて、こうして一緒に出かける時間が、私にとっても大切なものになってきました。
2. アクシデント発生!自転車がぶつかって…
私が前を走っていて、子どもはその少し後ろを。
振り返りながら「ちゃんとついてきてるかな?」って確認しながら進んでいたんですが——
ふと前を見ると、信号が黄色になっているのに気がつきました。
「やばい、止まらなきゃ!」と思って慌ててブレーキをかけたその瞬間、後ろからドンッと衝撃が。
子どもが勢いよく私の自転車にぶつかってしまって、自転車のライトがパリーンと割れてしまいました。
ケガはなかったけど、子どもはびっくりしたのとショックでごきげんが急降下。
私も「ああ…これはやっちゃったなぁ」と思わずため息。
3. 予定変更。でも、それがよかったかもしれない
衝突のあと、息子は涙をこらえながら、何度も立ち直ろうとしていました。「大丈夫」「行けるよ」って、自分に言い聞かせるような表情。
普段はちょっと大人びた口調で話す子だけど、こういうときには、年齢相応の“素直な気持ち”が見えかくれして——それがまた、胸に響きました。でも、しばらく走っていると、壊れたライトがカタカタと音を立てて鳴るたびに、なんだか切ない気持ちが増してきて。
私も、そしてきっと息子も、だんだんと楽しかった気持ちよりも「今日はもうおしまいにしようかな」という気持ちが大きくなっていきました。
そこで思い切って、予定変更。サイクリングはやめて、おうちに帰ることにしました。
その代わりに、帰り道にある息子の大好きなパン屋さんに立ち寄って、ふたりで好きなパンをいくつか選びました。
「どれにしようかな〜」と選んでいるその顔は、さっきの涙も忘れたようで——それを見て、私もちょっとホッとしたのでした。
4. 完璧じゃなくても、思い出はちゃんと残る
自転車のライトは割れてしまったし、サイクリングも途中で終わってしまった。でも、だからこそきっと、今日の出来事はふたりの記憶に残るんだと思います。受験生時代はなかなか時間がとれなくて叶わなかった事も少しずつでも実現していきたい。
私はパワフルに動ける父親みたいには立ち回れないかもしれない。
それでも、こうしてふたりで少しずつ、いろいろなことを経験していけたらいいなと思っています。
涙がこぼれそうになったり、笑いあったりしながら、ふたりらしく、私たちのペースで。
完璧じゃなくても、ちゃんと「親子の時間」は築いていけるんだと、今日改めて感じました。